推しへ、愛を込めて

二次元と宮田くんが好きです

去年のパフォーマンスで号泣した新規による、Kis-My-Ft2紅白出場に寄せて。

 

私がKis-My-Ft2に初めて興味を持ったのは、去年2019年の2月頃。生粋の二次オタであった私が(もちろん今でも)ある時、唐突に「宮田俊哉くんって多分ほんとのアニオタでちゃんとキモいけど、アイドルもやっぱりちゃんとやってるのかな」と思って調べ始めたのが始まりである。よく覚えていないが、思えば多分年始のCDTVAqoursに全力でサイリウム振ってるのを見て興味を持ったんだと思う。

そんなこんなで調べ始めたわけだが、宮田くんは私が思っていたよりもちゃんとアイドルで。かっこよくて、キラキラしていた。キラキラ筆頭みたいな玉森くんと仲が良いというのも営業ではなく本当のようで。好きなものを好きと言い、それを仕事に繋げ、なおかつ自分も人から好かれるアイドルとして活躍して、そんな宮田くんに私はとても強く惹かれてしまった。ただ、私はしがない普通の大学生。そして当時は大好きなソシャゲの推しがとにかく大好きでたまらない時期で、貢ぐので精一杯で。つまるところ「これ以上推しを増やすと金がやばい」というシンプルな理由で沼に入る前にこれ以上詳しく調べるのはやめた。宮田くん以外のメンバーのこともほぼ調べなかった。(はずなのに宮玉という概念は知っていた。流石の存在感)それからは、にわか、というか少し興味がある程度の一般人に徹していた。しかし悲しいかな、オタクの性として宮田くんを少しでも目に見える形で応援したくなって、ジャニオタの友達にジャニショに連れて行ってもらい公式写真はそこそこ買った。ファミクラも行った。

 

そんな日々が続き、12月。NHK紅白歌合戦。キスマイの出場を知り、曲目もEverybody goという流石の私でも知っていたデビュー曲であり、もともと紅白派でもあった私は、これは絶対見よう!とタイテを気にしキスマイの出番までテレビ前でスタンバイをしていた。

そして出番。キスマイの7人は真っ青で爽やかかつ、ローラー映えするようなザ・アイドルといったキラキラした衣装で登場した。シルエットがかっこよかった。

そして北山くんが、歌う。


「この時代のチャンピオンさ 掴めNo.1!」


私は前述したように、キスマイに詳しくなる前に、本当に好きになる前に知ろうとするのを1度やめてしまった。だから正直、この7人に何があったのは全然知らなかった。派閥とか、格差とか、それくらいは流石に知っていたけど、詳しいことは何にも、宮田くん以外のメンバーの名前すらあやふやだった。そんな私が、この歌い出しから始まったパフォーマンスから、目を離せなかった。気が付いたら泣いていた。体感一瞬でキスマイのパフォーマンスが終わり、私は近くにいた両親に泣いているのをバレないようにソシャゲをやってるフリをしながらそそくさと自室に戻り、思い切り泣いた。号泣である。

この7人がこれまでどれだけの苦労重ねてきたのか、私には分からなかった。FCにも入った今でも全然分かっていないと思う。それでも、苦労や挫折を味わうなか、真摯に、真面目に、真っ直ぐにアイドルをやってきたんだなと一瞬で感じられるくらい、素敵でキラキラして、かっこいいパフォーマンスだった。正直、緊張しているのはテレビ越しでもめちゃくちゃ伝わってきたし、派手!ドッカーン!みたいな演出もなく、ひたすら堅実であったとも思う。でも、ローラーを履いて動き回る7人の想いが、テレビ前のファンとも言えない私に向かって、一直線に伝わってきた。あのパフォーマンス中7人は、少なくとも私の中では間違いなく「この時代のチャンピオン」だった。


お恥ずかしながら、これでキスマイに完全にハマった!というわけではなかった。やはり二次元村出身の私は三次元の推しをどのようにするか持て余してしまって、とりあえず録画してあった紅白のキスマイを家族の目を盗んでひたすら繰り返すのに留まっていた。そんな中コロナ禍、5月中旬の濱キス漢字階段再放送をたまたま見ていた母が、それをきっかけにキスマイにどハマりする。母とは仲が良い方である私は母きっかけでキスマイ熱が盛り上がり、WEBFES完走、ハピライ視聴、好きなアーティスト:宮田俊哉でFC入会、Toy2参戦、そして、今に至る。オタクは周りにオタクがいると強い。一直線に沼に入水した。

でもやっぱり、あの紅白のパフォーマンスを見ていなければ、母に一緒にWEBFES見よう何見ようと言われても、アニメ見るからとかなんとか言って断っていたような気がする。それくらい私の心には、今でも、あのパフォーマンスがキラキラと凛然と輝いている。


そして2020年、11月16日。今日。キスマイの2年連続の紅白出場が決まった。本当に申し訳ないのだがこれ自体逆の結果を想定して本日朝に書き始めたものであるため、ものすごく驚いている。いやもう連絡してきた母にどっひゃーって言っちゃったもん。

気を取り直して。

みんなそれぞれ好きな人、応援している人がいて、いろんな意見を持っていると思う。そりゃそうだ、当たり前である。でも、私は、去年のパフォーマンスで涙を流して謎にめちゃくちゃ感動してしまった私は、自分のオタク人生のターニングポイントになった番組に、またあの7人が揃って出てくれるという事実に、心から喜んでいる。

 

ライブとかじゃなくて、ファンでもない人が気軽に見れる番組。その中で、最高にかっこいいけど若干変な7人がまた誰かの中でチャンピオンになれれば良いな。


名もなき宮田担からKis-My-Ft2の7人へ愛を込めて。

改めて、紅白出場おめでとう!